日本近海で漁獲される鰹は、春先から夏にかけて太平洋を北上するカツオを「上りカツオ」と呼び、夏から秋頃に北から南下してくる脂ののったカツオを「下りガツオ」「戻りカツオ」と呼んでいます。
カツオにはDHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)、たんぱく質、鉄分、ミネラルなどが豊富に含まれていて栄養も満点。美味しく季節を知らせる魚として、広く好まれています。
鰹を漁獲する方法は「一本釣り漁法」「巻き網漁法」が有名です。一本釣りはその名の通り竿で鰹を1本ずつ釣り上げます。釣り上げられたカツオは滑り台でそのまま凍結後へ。鮮度を落とすことなく凍結することが可能です。釣りたてのまま凍結するので、カツオが驚いて口を大きく空けたまま凍結されるものもいます。この口を空けたままの状態が鮮度が良い証となります。
まき網漁法は網で鰹の群れを囲います。網で巻いたときにまだ生きている鰹は海面を泳ぎ、死んだ鰹は網の底に沈みます。この網の上を泳いでいる鰹を網ですくい即座に凍結。こちらも獲れたての鮮度です。
焼津船元・マグロ家福坊の鰹は、この一本釣りや旋網の鰹を取り扱っています。また主な漁場は太平洋で、日本から比較的近い漁場で漁獲されます。水揚げは静岡県焼津港または鹿児島の枕崎、宮城県石巻が主な漁港です。